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Iライン脱毛について思うこと

半身浴では、みぞおちの下まで、下半身を中心にニ十〜三十分くらいゆっくりと時間をかけてお湯に浸かります。
そうすることによって、体の芯まで温めることができます。 ぜひ機会があったら、そうした施設の湯温をチェックしてみてください。
きちんとした施設であれば、ちゃんと四一度を示しているはずです。 ここではいろいろ細かいことをお話ししましたが、すべて目的は、最低でも一日一回、体温を三七度に上げる習慣を身につけることです。
それとあわせて、体温を恒常的に上げるべく、筋肉を鍛えることに目を向けてほしいと思います。 なぜなら、体温を上げることによって、病気になりにくい健康な体になり、人生の質を高められるからです。

人間は幸せを手に入れようと、いろいろなことに頑張りながらここまで進化してきました。 でも、ちょっと頑張りすぎてしまったようです。
私には、そのひずみが低体温となって、人間に本来の幸せに立ち返るよう教えてくれているような気がしてなりません。 頑張って働いて、ストレスに耐えて、あなたの体はもう悲鳴を上げています。
その悲鳴が「低体温」です。 人間の体温は、本来、三七度が自然なのです。
烏の体温は四ニ度と人間よりずっと高く、豚や牛の体温は三八度と人間よりも少し高めです。 生きものにはもともと、その動物の運動量に即した適温が定められているのです。
その適温が、人間の場合は三七度なのです。 私たち人間は、さまざまな文明の利器を発明し、生活を豊かに便利にしてきました。
でもその結果、自分たちの生活環境を自然から大きく引き離してしまいました。 低体温は、私たちがみずから自然の摂理からはみ出してしまった結果なのかもしれません。
太陽のリズムに合わせた規則正しい生活を送り、太陽が昇っている間は体をきちんと動かし、太陽が沈んだらちゃんと体を横たえてゆっくり休む。 私がここで述べてきたのは、そんな自然の摂理に立ち返った生活を現代社会で送るためのヒントだといえます。

一日一回、その体温を意識して、体温を上げる努力をすることは、自然を尊重した生き方をすることにほかなりません。 人は昔、車や電車に乗ることなく、すべて自分の足で歩いて、いまでは考えられないくらい大きな距離を移動しました。
つい百年ほど前まで、ほぼすべての仕事は肉体労働といってよく、パソコンのキーボードを打つのが仕事の大部分といういまの時代は、人間という生きものにとって、自然ではないのです。 昔に比べ、人間の運動量はあきらかに落ちています。
低体温の人が増えてきたのは、ストレスに人間が対応できなくなったことに加え、筋肉の質と量が低下したせいです。 一日一回、体温を一度上げる努力をする。
筋肉を鍛えて、体温が少しずつアップしていくような生活をする。 原始時代の生活に戻れない私たち人間は、自分自身の責任で、それをやっていくしかないのです。
体温を上げると健康になる。 ひいてはそれが幸せにつながる。
私がここでお伝えしたかったことは、このひと言に尽きるでしょう。 ガキ大将で野山を駆けまわっていた当時の私としては、声を張り上げて「もう行きたくない!」といいたかったのですが、漫画『K』のHに厳しかった父に対して、とてもではありませんが、そんなことはいいだせません。
そんなことをいえば、ゲンコツを食らうのはわかりきっていました。 私が十歳のときのことです。
ある日、父から、囲碁を習うように命じられました。 当時の私にとって、それは苦痛以外の何物でもありませんでした。
なぜなら、友だちは公園で野球をしているというのに、私は囲碁を打たなければならない。 つまり、友だちといっしょに遊べないのです。
しかも、私が通わされたM囲碁学園というところは、多くのプロ棋士を輩出してしつけいる学校で、囲碁のトレーニングはもちろん、教育も日本一厳しいことで知られていました。 だから当時の私にできたのは、「なんでオヤジはこんなつらい修行をおれにさせるんだろう」と、一人でそっとつぶやくことだけでした。

そんな毎日は、私にとってストレスそのものでした。 いやいややっているのですから当然ですが、囲碁もなかなか強くなりません。
でも、負けて帰ると父に怒られます。 それがいつしかものすごい恐怖になっていた私は、あるとき、負けたのに勝ったと嘘をついてしまいました。
そのときはなんとかうまくしのいだつもりでしたが、嘘はやがてばれます。 私が嘘をついたと知ったときの父の怒りようといったら……。
あれほど怒った父を見たのは、あれが最初で最後です。 それでも囲碁をやめさせてもらうことはできず、私はストレスを抱えながら学園に通いつづけました。
そんな私が囲碁を楽しめるようになったのは、皮肉にも中学受験のために囲碁をいったんやめたときでした。 もう道場に行かなくていい、囲碁もしなくていい、と囲碁から解放された途端に、テレビで見たプロ棋士の対局が気になりだしたり、囲碁の週刊誌を見てプロの碁を自分で碁盤に再現してみたり、そんなことをするようになったのです。
そうして楽しめるようになると、囲碁は自然と強くなっていきました。 そして中学に入り、囲碁を再開すると、今度は全国大会に行くほど強くなっていったのです。

強くなるとさらにおもしろくなるので、もっと勉強して強くなる。 さらにそのころから、私のモチベーションをかき立てる存在が登場します。
全国大会に行くと出会うかわいい女の子に、私はほのかな恋心を抱いたのです。 全国大会に行けば彼女に会える、そこで勝てば彼女にリスペクトしてもらえる。
そんな単純な動機でひたすら頑張った私は、中学三年のときに、とうとう日本代表として香港で行われる世界青少年囲碁大会に出場する権利を勝ち取りました。 日本代表の枠はニ人。
そして、なんと、そのもう一人に憧れの彼女が選ばれたのです。 私は天にも昇る気持ちでした。
ところが、現実は甘くありません。 世界大会の直前になって、スケジュールの関係で彼女が来られなくなってしまったのです。
もう奈落の底に突き落とされたように落胆しましたが、世界大会まで行くとさすがにすばらしい人たちとの出会いがあり、私は将来どんな仕事に就こうと、囲碁は一生続けていこうと、そのとき思ったのです。 私は受験勉強をしながら、毎日のように彼を見舞いに、病院へと通いつづけました。
その後、私は医者になりました。 父に「医者か弁護士か、どちらでもいいから専門職になりなさい」といわれていた私は、ここでも押しつけられた将来像に反発を感じていました。
法学部に進むのか、医学部に進むのか、十七歳になっても決心がつかなかった私が医師になろうと決めたのは、やはり囲碁がきっかけでした。 同じM囲碁学園に通う一二つ年下の後輩が、骨肉腫になってしまったのです。
骨肉腫は難治性のガンです。 彼の場合も骨から肺に転移し、肺からあらゆる臓器に転移し、結局、足の切断を含む八回もの手術をしました。

私にとって弟のような存在だった彼の闘病生活が、私に医学部へ進む決心をさせたのです。 彼も私が医学部に進むことを決めたというと、とても喜んで応援してくれました。
そんな彼は、私が医学部に入学したのを見届けて間もなく、息を引き取りました。 彼を失ったことで、私の心の中にいくつもの大きな「問い」が生まれたのです。

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